刺繍入りのTシャツは、自分で考えたロゴやイラストなどを入れられるのが大きな魅力です。Tシャツに刺繍を施す際は、図案を市販の刺繍本やインターネットから探し、材料と道具を揃えた上で縫い進めます。オリジナルTシャツを作りたいと考えている人の中には、自作で作る場合の方法や、注意点が知りたい人もいるのではないでしょうか。

当記事では、自作でTシャツに刺繍をする手順や、自作するメリット・デメリットなどを紹介します。オリジナルTシャツの刺繍に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

刺繍入りTシャツの魅力

よくあるTシャツにワンポイント刺繍を加えるだけで、世界に1枚のオリジナルデザインTシャツを作れます。刺繍が入っているだけでTシャツにぐっと高級感が出るのも嬉しいポイントです。

また、どのような刺繍を入れるか、デザインを考える楽しみが生まれるのも魅力と言えます。子どもの好きな食べ物や動物の刺繍を入れたり、親子でお揃いの刺繍を入れたりできるほか、自分で考えたロゴやイラストを入れるのも素敵です。

刺繍入りTシャツを自作する方法

材料と道具を揃えれば、初めての人でも刺繍入りTシャツを自作可能です。自作すればTシャツの制作にかかる費用を抑えられる上、刺繍デザインやサイズなども自由に決められます。

ここでは、初心者の人に向けて、刺繍入りTシャツを自作する方法を5つのステップで分かりやすく解説します。

【STEP1】図案を探す・作る

図案とは、刺繍のデザインをトレーシングペーパーなどに描いたもので、刺繍の設計図とも言えます。刺繍入りTシャツを自作すると決めたら、最初にどのような形・デザインの刺繍をするか考えるために図案を探します。

刺繍図案の探し方は、主に下記の4つです。

  • 市販の刺繍本を参考にする
  • インターネット検索で図案や参考になるフリー素材を探す
  • 自分でイラストを書く
  • 初心者用の刺繍キットを利用する

まずは、本やインターネット検索で、好みの図案を探します。本は書店で購入するほか、図書館で借りることもできます。インターネット上で探す場合は、「刺繍 図案 無料ダウンロード」などのキーワードを入れて、著作権フリーの図案を検索しましょう。

すでにデザインのイメージがあれば、自分でイラストを書くのも1つの方法です。初めてで自信がない場合は、初心者向け刺繍キットの活用も検討してみてください。

【STEP2】材料・道具を用意する

図案が決まったら、刺繍に必要な材料や道具を用意します。刺繍に使う主な材料・道具は下記の通りです。

  • 刺繍枠
  • 刺繍針
  • 刺繍糸
  • 刺繍用下地シート

初心者の人は、12cmや15cm程度の刺繍枠を用意するとよいでしょう。刺繍針は、糸を2本使う2本取りの場合、7号を用意してください。刺繍糸は、Tシャツのカラーやデザインを踏まえて、事前に必要な色を書き出してから購入するとスムーズです。

刺繍用下地シートは、図案を描いてTシャツに貼りつけ、そのまま上から刺繍できます。図案を描くトレーシングペーパーの代わりに使える上、図案をプリンターで印刷することもできて便利です。

【STEP3】Tシャツに図案と刺繍枠をつける

材料・道具が整ったら、Tシャツに図案と刺繍枠をつけます。図案は刺繍用下地シートに手書きまたは印刷して、図案の周囲1cm程度の余白を取ってカットしましょう。Tシャツに刺繍枠を取りつけ、刺繍したい位置にカットした下地シートを貼りつければ、刺繍の準備は完了です。

下地シートに直接図案を手書きする際は、水性ペンを使ってください。油性ペンで図案を描くと、洗濯後に線のインクが残る可能性があります。画像をプリンターで印刷するときは、事前に普通用紙で図案の大きさなどを確認しておくと、プリントミスでシートを無駄にする心配がありません。

【STEP4】Tシャツに刺繍する

Tシャツへ刺繍をする際は、まず刺繍糸を2本取って刺繍針に通しましょう。糸の先は玉結びにせず、Tシャツの裏面に10cmほど残した状態で刺繍を進めます。

代表的なステッチ(刺繍方法)には、下記のような種類があります。

  • ・バックステッチ
  • 針を出した後、一旦後ろに刺してから前に進める方法で、輪郭線によく用いられます。
  • ・サテンステッチ
  • 輪郭線の内部を塗りつぶすときによく用いる方法で、刺繍の表面にツヤが出やすいのが特徴です。
  • ・ランニングステッチ
  • 並縫いで点線状の縫い目を作る方法で、輪郭線によく用いられます。

刺繍が終わった後は、裏面に糸を出して近くの糸目の下を4〜5回通してから糸を切ります。刺し始めに10cmほど残していた糸にも針を通し、同様に処理してください。基本的に、刺し始めにも刺し終わりにも、玉結びは作りません。

【STEP5】下地シートを取り除く

刺繍用下地シートは水溶性のため、水で軽くもみ洗いするだけで溶けてはがれます。刺繍部分を水に5分ほど浸けた後、流水でもみ洗いして下地シートを取り除きましょう。刺繍部分が糸とからんで取れにくい部分は、シート部分が取れるまで優しく指で洗うのがポイントです。

刺繍入りTシャツを自作するメリット・デメリット

刺繍入りTシャツを自作するメリットは、下記の3点です。

デザインや位置を自由に決められる 刺繍のデザインや縫いつける位置などを自由に決められる。
好きなTシャツを選べる 自分の気に入った色や生地のTシャツに刺繍を入れられる。
オリジナルTシャツを作れる デザインが人とかぶる心配が少なく、自分だけのオリジナルTシャツを作れる。

一方、刺繍入りTシャツを自作するデメリットは下記の2点です。

失敗することがある サイズや位置のバランスが悪かったり途中で失敗したりして、イメージ通りの仕上がりにならないことがある。
凝ったデザインは刺繍が難しい 凝ったデザインは刺繍の難易度が高いため時間がかかるほか、イメージ通りの仕上がりにならない場合がある。

時間や手間をかけてでも自分だけのオリジナル刺繍Tシャツを作りたい人は、ぜひ自作に挑戦してみてください。ただし、慣れないうちは失敗する可能性もあるため、刺繍のデザインや大きさ、素材の色などをあらかじめ具体的に決めましょう。

刺繍入りTシャツを洗濯する際の注意点

刺繍入りTシャツを洗濯機にかけると、刺繍糸が縮んだり色落ちしたりする原因になるため、長く大切に使うなら洗濯は手洗いで行うのがおすすめです。手洗いが面倒な場合は、刺繍部分への摩擦を軽減するためにTシャツを裏返し、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗う方法もあります。

糸の色落ちを防ぐためにも、洗剤は蛍光剤や漂白剤入りのものを避け、中性洗剤を利用しましょう。洗濯機を回すときは標準コースではなく、弱い水流で洗えるコースを選んでください。

洗濯機を使ったときでも、脱水は手で行うと摩擦による刺繍部分へのダメージを防げます。脱水が終わったら、風通しのよい場所で陰干しします。アイロンをかける場合は、刺繍に直接アイロンを当てるのは避け、裏面からアイロンをかけてください。

刺繍入りオリジナルTシャツは業者に依頼する方法も

「自分で刺繍するのは難しそう」「時間をかけて刺繍するのは面倒」という人は、ECサイトなどを経由して、刺繍入りTシャツを業者に依頼するのも1つの方法です。デザインを作成して業者に依頼すれば、専門の機械で刺繍加工をしてもらえます。

刺繍入りTシャツを業者に依頼するメリットは、時間をかけずにきれいな刺繍の入った商品が手に入る点です。大口注文もできるため、名前入りTシャツや刺繍ロゴTシャツを複数枚作って、家族や仲間内でお揃いにしたいときにも役立ちます。珍しい色の糸を使ったり、凝ったデザイン刺繍を入れたりできるのも魅力です。

価格はTシャツの素材や糸の色、刺繍サイズ、個数などによって変わります。予算との兼ね合いを考えながら、素敵なオリジナル刺繍Tシャツを作ってみてください。

まとめ

刺繍入りのTシャツを自作するには、まずインターネットや市販の参考本をもとに図案を選び、刺繍枠や刺繍針といった道具を用意します。刺繍の工程では、バックステッチやサテンステッチなどの刺繍方法を用い、Tシャツの裏面に10cmほど残した状態で縫い進めます。

自作の刺繍入りTシャツには、デザインや位置を自由に決められるメリットがありますが、凝ったデザインは刺繍が難しいというデメリットがあります。時間をかけずにきれいな刺繍入りのTシャツを作りたい場合は、刺繍サービスのあるオリジナルTシャツ制作が得意な業者に依頼するのも1つの方法です。