人は色によって影響を受けている

世の中には色々な色が溢れていますが、私達は知らないうちに色から影響を受けているのです。
たとえば緑の草原や観葉植物を見ると癒しを感じますよね。
また飲食店の店内や外装はオレンジや赤などの暖色系がよく使われていますが、
これらの色は食欲を増進させる効果があるといわれています。
色はこのように人の心や感情に働きかけています。

色彩の基礎

カラーコーディネートなどをするうえで知っておきたいのは、色彩についてです。
色彩の基礎知識をしっかりと把握すると、カラーコーディネートをよりハイセンスに仕上げられます。
色の分類方法はさまざまなものがありますが、大きく2つの表現があります。

  • 色名
  • 表色系

表色系は色を数値や記号で表し、色名を体系化し表現したものです。
また、色をさまざまな方法で表したものが以下になります。

  • 色相
  • 明度
  • 彩度
  • 色相と彩度のない「無彩色」

これから4つの表現方法について詳しく説明していきます。

色相

色相は色合いの違いを表したものです。
また、同じ色相でもそこからさらに細分化できます。
例えば

  • 太陽のような赤
  • 桜の花びらのような優しい桃色
  • 夕焼けのようなオレンジ色

など、同じ「あか」系統の色でもさまざまな種類が存在しています。
こうした似ている色同士を隣にし、虹の配列のようなイメージで段階的に円形に色味を並べたものを色相環といいます。

明度  

明度は、色合いの明るさ度合いを表現するものです。
白に近づくほど明度は高く、対照的に黒に近づくと明度が低くなります。
明度が高い色は

  • パステル系
  • クリーム系

明度が低い色は

  • ダーク系
  • モノトーン系

ピンクや黄色のパステルカラーは明度が高く、明るく可愛らしい印象を与えるのに対し、黒などのモノトーン系のカラーはかっこよく洗礼された都会的なイメージを連想させます。
その時に出したいイメージによってカラーの明度を上手に選択すれば、自分のなりたいイメージを上手に演出できます。

彩度

彩度は色の鮮やかさを示すものです。

はっきりとした赤などの明るく強いインパクトを与える色ほど彩度が高く、対照的に柔らかく落ち着いた色ほど彩度が低い傾向にあります。
また、白・黒・グレーなどのモノトーンには彩度はありません。

色相と彩度のない「無彩色」  

上記で記載した彩度がないモノトーン系の白・黒・グレーは「無彩色」といった分類にわけられます。
無彩色の白・黒・グレーは色相と彩度がなく、明度のみがあります。

「トーン」を知ろう

明度+彩度を組み合わせた色の雰囲気がトーンです。
明度+彩度を組み合わせると色のイメージを具体的に表現できます。
色のイメージをより具体的に相手に伝えたい時にも有効に使えるでしょう。

色が与える様々な効果

また、色は感情面や心だけでなく感覚や神経など生理面にも影響を与えているといわれています。
見る色によって神経やホルモン分泌に影響を与えるといわれています。
朱赤など明るい赤は交感神経を刺激し血圧を上昇させ、逆に緑や青はくつろぎ感を増加させる効果があります。
またホルモン分泌においては青色をみるとセロトニン、ピンク色を見るとエストロゲンが分泌されるといわれています。
それぞれ健康や美容面で効果のある色をピックアップしてみました。

エストロゲンの分泌を促すので美肌やバストアップ、美髪など女性におすすめの色。
血流や自立神経の働きを改善するなど健康効果もあります。

血液の生成を活性化する青色は、「幸せホルモン」といわれるセロトニンの分泌を促します。このため安心感や集中力がアップするなど効果があります。

循環器系を刺激し、アドレナリンの分泌を活性化します。
アドレナリンが出ると空腹を感じなくなるためダイエットに効果があります。

自律神経を刺激するためイライラをなくしリラックスした気分にします。
黄緑は成長ホルモンの分泌を促すため身長やバストの成長も期待できます。

血行を促進するため、鎮痛効果や免疫力アップ効果などが期待できます。
エンドルフィンが分泌されるため気持ちいい感覚になり、笑いを生む効果もあります。

オレンジには食欲を増進し、元気な気分にする効果があります。
またエネルギー代謝や循環器系・心機能の向上など健康効果があります。

服のコーデをおしゃれに見せる3つの色組み合わせ  

パーカーなど服のカラーコーディネートをおしゃれに仕上げるうえで重要な点は、複数の色の組み合わせ方です。

主に、組み合わせるカラーは3つになります。

  • ベースカラー
  • アソートカラー
  • アクセントカラー

組み合わせるカラーについて以下で詳しく解説していきます。

ベースカラー  

ベースカラーは、色合わせにおいて全体のイメージを左右する最も重要な分類です。
カラーコーディネートの際には、ベースカラーを70%が最適といわれています。
パーカーのベースカラーを選択するときは、全体で出したい雰囲気に合ったカラーにすると良いでしょう。

アソートカラー

アソートカラーは、ベースカラーを引き立てる役割を持っています。
ベースカラーが全体の70%に対し、アソートカラーは25%がベストです。
アソートカラーを選ぶ時のポイントは、ベースカラーをより引き立たせるため、ベースカラーより主張の少ない色を選ぶ点です。

とくに色のトーンをしっかり合わせると、カラーコーディネート全体にまとまりがでます。

アクセントカラー

アクセントカラーは、色配分において最もポイントとなる部分です。
色配分全体の5%の割合で差し込むと、全体を引き締める役割をもっています。
とくに統一感に優れた「まとまり配色」は、ぼんやりとした印象を与えてしまうデメリットがあります。
その場合はアクセントカラーを投入し、全体の配色をすっきりさせるといいでしょう。
少ない色配分でありながら、全体にスパイスを与えるアクセントカラーであり、アクセントカラーは、色配分での存在感が絶大です。

服のカラーコーディネートするときのポイント  

人は日常生活を送るうえで、実は気づかぬうちに色によってさまざまな影響を受けています。実は色には私達が知っている以上に細かい分類があり、「あか」など同じ色で表現されているものでもさまざまな種類があり、全く違った印象を与えるものです。
また、身に着ける色により、人からの印象が変わったり心身の状態が変化したりします。
服のカラーコーディネートも人からの印象を左右する大切なものです。
そこでパーカーなど、服のカラーをコーディネートする際のポイントを4つにわけました。

  • ベースカラーから決める
  • トーンに強弱をつける
  • 迷ったら基本のモノトーン
  • 同系色でトーンだけ変える

以下で詳しく解説していきます。

ベースカラーから決める

ベースカラーを70% 使用するのは、色のバランスを考えるうえで最も良いとされています。
そのため、パーカーなどの配色を選ぶ際には、色配分に多くの割合を占めるベースカラーから決めると良いでしょう。
そこからベースカラーに合った色を選んでいきます。

トーンに強弱をつける

ベースカラーだけではインパクトにかける単調なイメージになってしまうため、ベースカラー以外でトーンに強弱をつけます。
ベースカラー以外に組み合わせる色は、アソートカラーとアクセントカラーです。
アソートカラーを残りの25%とし、アクセントカラーを5%としましょう。
そうするとベースカラーと相性の良いアクセントカラーなどをポイントにすると、トーンに強弱がつけられます。
トーンにバランスの良い強弱をつけ、視覚的にも安定した印象の配色をつくれます。

迷ったら基本のモノトーン

カラーコーディネート初心者でも挑戦しやすいのは、モノトーン系の配色です。
色合わせは難しいものが多くどんなカラーでも多少のセンスが必要となります。
しかし、モノトーン系はアクセントカラーを選ぶうえでも合う色が多いため、初心者でも簡単にコーディネートができます。
モノトーン系はそれだけで洗礼されたイメージをつけやすく視覚的にも受けがいいのが特徴です。
モノトーンカラーで、まとまりの良いカラーコーディネートに挑戦してみましょう。

同系色でトーンだけ変える

似た色をまとめる「まとまり配色」は、なじみがよく視覚的にもすっきりとした印象を与えます。
しかし、統一感がある一方で同系色だけのカラーコーディネートは、インパクトにかける傾向もあるため、アクセントカラーを投入し、トーンだけ上手に変化させます。
そうすると、全体がさらに締まりインパクトのあるカラーコーディネートが完成です。
よりハイセンスなコーディネートに仕上げられます。

オリジナルウェアのご相談はT’s FACTORYへ

今回は色彩が与える効果について解説をしました。
最近では、町内のお祭りやチームのユニフォームなどでオリジナルプリントのパーカーを作る人が増えています。
パーカーはオールシーズン着ることができ、ポケットもあるなど機能的にも優れたファッションアイテムだからです。
チームでパーカーを揃える時は美容や健康など色の効果も考えて作ってみてはいかがでしょう。
オリジナルプリント制作のティーズファクトリーでは豊富な色とデザインのパーカーをご用意しており、短納期で制作・納品していますのでお気軽にご相談ください。
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